僕はそこを通らなくても辿り着けた しかしこの自信がわき道に出逢うから 指図出来ないあの場所を目指していた 僕は坂の上からいつも見下ろしていた そんな儚い限界を拭い去るのも儚く想え 知らぬ素振りめでたくあの場所を見つめていた 心踊った自分を今でも覚えている ひとつ確めていない噂が耳に残るから 何度も何度もあの場所を通ってしまう 戸惑いと照れ隠しの狭間にいる ゆるやかな傾斜に逆らうことなくゆるやかに 緊張したまなこであの場所に転がっている 僕は下り坂を見上げている 不安で振り返るしばらくも短く納まり 下り坂を優しく見上げている 僕はそこを通らなくても辿り着ける その自信がわき道に差し掛かることなく 心ときめくあの場所を想い出している #
by ss_mysticism
| 2008-01-11 18:43
| 風前のジャムチ
君が相変わるとき 泣く声を押し殺し「もしもし」と 他愛ない声で僕に語り掛け 舌を何度か鳴らし移り気にしていたとしても僕知れず 知らず知らず半透明な優しさで僕は相槌を打ち 返事に気持ちをいれず欠伸をなげやる 君が相変わるとき 叫ぶ声を落として「もしもし?」と 嫌気を吐き出したとしても僕知れず 知らず知らずややもすれば敵意を感じ 不誠実に感じた君が爪を何度も鳴らしたとしても その指先のここち 僕知れず 不合理に感ぜられる 溜息はどんなとき何時にあっても鈍く伝わり おかげで暗雲を避けるこの温情はいいかげんにカサつき 堪らない何かを知ろうとして最短 鋭い口調で「もしもし?」と 僕は言葉を仕舞い 仕舞えず 思わず 何も言えず 哀しみのあまり 止め処もなく泣きじゃくる君に 相変わった君に 僕の未熟さを知る 何かあったら #
by ss_mysticism
| 2008-01-10 23:22
| 葛藤のコロニー
きみのジーパンから ぼくだけのヒップがくっきりと 通り過ぎるぼく以外の男性の 見放せない目線を誘って 悩ませる 羨ましいだろうけど 彼女はこのとおり 可愛くていやらしいんだ 諦められないだろうけど 彼女は触れ合うのが好きで ぼくが好きで、ぼくとしか触れたくないって だからこのヒップにはぼくしか触れられないんだ ぴったりとはまったぴんくの 裸体リアルなTシャツからくっきり キャラマッチ甚だしいバストが 通り過ぎるぼく以外の男性の 視線を誘って奪う 悩ましいだろうけど 彼女をいくら思い浮かべても 可愛くていやらしいことはわからないんだ 諦めて他の女性に目をうつしても 彼女の華奢な身体が求めるだろうけど このバストの柔らかさはぼくしか掴めないんだ くすぐる香水と温かい吐息が ぼくだけの距離を埋め尽くす ぼく以外の男性からの 欲望を無視して 彼女の視線がぼくを誘う 触れたいのだけれど 彼女を大袈裟に自慢したくないから 素っ気無く距離をおくんだ 彼女が可愛くいて 諦めてテレビなんか見てるから 明かりが落ちてから繋がるんだ エロではなく #
by ss_mysticism
| 2007-11-14 22:29
| 慎秘な葛藤
きみがトイレにたった隙をみて きみがいなくなった薄暗い部屋で 隣の部屋からラブソングが聴こえてきた きみがいると恥かしくて 歌えないラブソングを はじめて予約した ぼくらだけのフリータイム トイレにまで歌声が響くこと ぼくは気づいていたから マイクは使わなかった ぼくだけの自由時間 きみを傷つけてばかりだったけど 聞こえない声で愛してた 肝心の思いは どこに消えたのか 聴こえない声でラブソングを きみに伝えたかった なんでしょう #
by ss_mysticism
| 2007-11-14 22:28
| 慎秘な葛藤
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